【霊界】と交流する方法について
霊界との交流の方法について、現在では、巷にいろいろな情報があります。
現代のようなネット社会でなかった時代にも、書籍や伝聞、民間信仰、宗教などを通して、得られる情報がありました。
今日は、私の手元にあります古い三冊の書籍に紹介されている、霊界と交流する具体的な方法の「共通点」について、お話したいと思います。
まず、「書籍名」、「著者」、「出版社」、「霊界との交流方法」、について、箇条書きで抜粋します。
1、 書籍名・「私は霊界を見て来た」
著 者・「エマニュエル・スウェデンボルグ」
出版社・叢文社
交流方法・死の技術(霊の肉体離脱)P20~26で説明
※中央アート出版社よりマンガ版の出版有り
2、 書籍名・「魂が肉体を脱け出す 体外への旅」
著 者・「ロバート・A・モンロー」
出版社・学習研究社
交流方法・体外遊離の方法 P173~192で説明
※モンローは、その後、モンロー研究所を設立
Hemi-Sync(ヘミシンク)と呼ばれる音響技術を開発し特許を取得
3、 書籍名・「私の霊界紀行」
著 者・「フレデリック・C・スカルソープ」
出版社・潮文社
交流方法・幽体離脱のコツ P49~53で説明
上記書籍の原典や、その他類似の書籍も数多くありますが、今回この三冊の書籍で説明している、霊界と交流する方法の「共通点」は、一言で言えば【体外離脱】になり、これによって霊界との交流を行っています。
具体的な説明の仕方や用語の使い方は、それぞれ特徴があるのですが、三冊全てを包含すると概ね次のステップをたどって【体外離脱】し、霊界に住んでいる霊界人(亡くなった人)に会いに行くという流れになっています。
【ステップ】
1、心身をリラックスさせる(完全受け身の状態)
2、意識を睡眠と覚醒の境界状態に保つ
3、足先から頭頂部までの振動をつかむ
4、振動の波の振動数と周期運動を高める
5、部分的な遊離から全身の遊離へ
6、遊離後、視覚を活動化し、そして飛行
私が、はじめてこれらの書籍に出会った若い頃、何日も何日もチャレンジしたことがあります。その時は、3番目の最初の段階、「足の振動」までしか出来ませんでした。その理由は、下記以降に書いていますが、私が霊的に未熟であったことと、霊界側で支援出来る段階になかったからだと思います。
まず、「スウェデンボルグ」が、死後の世界へ出入りする機縁となったのは、彼が眠りにつこうとした時、ベッドのそばに現れた不思議な人物から聞いた言葉が始まりでした。(P22~)
その人物が、彼に告げます。
「われ、汝を人間死後の世界、霊の世界へともなわん。汝、そこにて霊たちと交わり、その世界にて見聞きしたるところをありのままに記し、世の人々に伝えよ」
このように、「スウェデンボルグ」の場合、あらかじめ霊界側での綿密な計画のもと【体外離脱】による霊界探訪が始まったのでした。そして、霊界では、霊界のすべてに案内する役目の「導きの霊」が付き添うのでした。
このように【体外離脱】後、霊界側(守護霊様や背後霊様達)の理解と支援無くしては、スムーズな霊界探訪が出来ないようです。
また、安易な【体外離脱】は、危険です。
幽体レベルでの離脱なのか、霊体レベルでの離脱なのか、さらに霊体レベルであっても、本人の霊格・波動のレベルにあった霊界の階層か、それ以下の階層までしか行けません。どこへでも自由自在に行けると思うと大きな失敗を犯します。
「ロバート・A・モンロー」は、肉体を持っていた時には隠していた、心の奥底の欲望や恐怖が、抑制を解かれていっきょに表面に踊り出て、ひどい精神の混乱を招く事例を数多く語っています。(P90 他)
無事に元の肉体へ帰還出来るかどうかの問題も生じています。「ロバート・A・モンロー」は、誤って他人の肉体に帰還してしまった実例を2例紹介しています (P148~P152)
一方、死者との再会について、「ロバート・A・モンロー」は、亡くなった父との再会の様子(P126~)、「フレデリック・C・スカルソープ」は、亡くなった妻との再会の様子(P33~、P96~)を詳しく述べています。
また、「スウェデンボルグ」の場合は、彼の母国スウェーデンの女王に求められて、彼女と10年以上前に亡くなったある将軍の二人しか知らない遺書の内容について、霊界に赴き内容を確認し回答して女王を驚嘆させた事例など、いくつか紹介されています。
この場合には、「スウェデンボルグ」自身が、その名も知らない亡き将軍であったにもかかわらず、女王の肉体の中の霊より得られた、かすかな感触だけを手掛かりに広大無辺な霊界でその霊を探し出して、交流を図ったことが書かれています。(P215~)
「フレデリック・C・スカルソープ」が、【体外離脱】後、初めて亡き妻に会おうとした時には、生前の見覚え有る肖像写真と同じコートを彼女が着ているのを見て、哀惜(あいせき)の念を抱いた瞬間、彼はそのシーンから後退し、薄い闇の中を肉体に向けてぐんぐん引っぱられ、ベッドに戻ってしまいました。(P32~)
これは、彼の哀惜の念が、地上的無知の産物、つまり死を永遠の別れとして悲しむ情けであった為、霊的な波長を下げ、亡き妻との再会を失敗に終わらせてしまったのです。
このように、私たちは、自分の波長が低い次元のままだと、肉体生活にとっては適切でも、霊界では生活(探訪)することを許されないのでした。霊的法則に則った次元の波長に日頃から合わせる素直な生活をしてゆくなら、太古の人々が行っていたように、霊との直接対話が可能となります。
このことについては、「スウェデンボルグ」が詳しく紹介していますので、別の機会に記事にしたいと思います。
このように、【体外離脱】を実践する前に、自分の霊格向上と波動の精妙化に精進すること、守護霊様達と絶対的な信頼関係を築くことが、非常に重要で大切であることが分かります。よくよく極めないといけません。
個人個人は、その根幹で、【神の生命】としてつながっていますが、それぞれが、神に向かって歩む道は、一人で進まねばなりません。
誰かが身代わりになって鍛錬してくれたり、誰かが上へ引き上げてくれたり、するわけではありません。自助自立、自己選択・自己責任、淡々と、" 我が道 " を " 神の道 " として歩み進まねばならないんです
人は、肉体も幽体も霊体も、【神の生命】の前では、高い低いや、良し悪しや、優劣などの違いは、全くありません。ただ、神・宇宙の大霊とつながる一筋一本の道があるだけでした
【体外離脱】という現象も、その人自身の霊的な進歩向上に不可欠で、人々のお役に立つなら、必然的に霊界側から導きを受けることが出来ます。その場合でも、自分自身がこの世に生まれて来る前に、既に守護霊様達と計画済みだったことを後々知ることでしょう
以前、引用しました、G・V・オーエンの言葉を、噛みしめたいと思います。
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・書籍名:ベールの彼方の生活②
「天界の高地編」P86
・著 者:G・V・オーエン
・出版社:潮文社
ああ、しかし、真の光明界へ辿り着くまでにいかに長き年月を要することか。苦悶と悲痛の歳月である。
そしてその間に絶え間なく思い知らされることは、己れの魂が浄化しない限り 再会を待ち望む顔馴染みの住む世界へは至れず、愛なき暗黒の大陸をとぼとぼと歩まねばならない ということである。
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私の霊格向上、波動精妙化に、一番必要なことは、これまでの私(偽我)の行い思いの全てを、私(真我・神我)自身に対して、心から詫び、懺悔してゆくことです。しかし、この魂の浄化という道の険しさを思い知らされています💖
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
守護神様、守護霊様、亡き妻および古の霊の皆様、私の本体・真我を通して、いつもお導き頂きありがとうございます🌺