死者の行方 シルバー・バーチ①
悲しむことは間違い
私の妻が、入院後、一週間で亡くなり、深い悲しみと寂しさを感じる中、「死後の世界」が存在し、「亡き妻」と交流することが可能であることを、前回までのスウェデンボルグの手記が明らかにしてくれました。
世の中には、毎日、「死」という大事件によって、多く人々が嘆き悲しんでいます。私もその一人として、「亡き妻」に十分してあげれなかった日々を思い返し、「もっと、あの時、こうすれば良かった」「ああ、あの時、妻はこんなことを言っていた」「もっと、早く気付いていたら、何か治療が出来て、もう少し生きることができたかもしれない」など、後悔の気持ちが湧いてきます。
「早く家に帰りたい」と言っていた「亡き妻」と、生前、語り合えなかったいろいろいろなことを話したい。そんな希望を叶えるためなら、何でもしよう、そんな心境です。
そのような中、スウエデンボルグが、自らの意志で霊界に出入りし、霊との対話を行っていたという話に、私も「やってみよう」という気持ちになりました。その結果や内容は、進展に合わせお話ししたいと思っています。
ところで、スウェデンボルグは、自ら「霊界」に出入りし、見聞きし体験してきたことを「霊界著述」の形で後世に遺してくれましたが、今回は、霊界からの通信、すなわち、霊界の上層階からインデアンの霊を経由し、英国の霊媒モーリス・バーバネル氏を通して語られた「シルバー・バーチ霊言集」をみてゆきたいと思います。
まず、「シルバー・バーチの霊訓」(十二)に、
死者への悲しみについては、「利己心」が潜んでいる。
悲しむことは間違い、であると述べています。
なんということでしょう!!
確かに、そう言われれば、その通りだと思います。
自分のことだけを考えていました。
亡き妻にとっては、新しい霊界での生活が始まっていたのです。
自分のことだけを考え、嘆き悲しむ心に気を付けないと、「霊との対話」はスタート出来ないと思いました。
それでは、具体的にシルバー・バーチの霊訓を見ていきたいと思います。
・書名:シルバー・バーチの霊訓(十二)
・訳編:近藤千雄
・出版:潮文社
引用:217~218ページ 抜粋箇所は、色付け文字の文章で、下線は私が入れています。
「(94)苦痛と老いと疲労と憂うつから解放された人をなぜ悲しむのでしょう。暗闇から脱して光明へと向かった人をなぜ悲しむのでしょう。霊の本来の欲求である探求心を心ゆくまで満足できることになった人をなぜ悼むのでしょう。
それは間違っております。その悲しみには利己心が潜んでおります。自分が失ったものを嘆いているのです。
自分が失ったものを自分で耐えていかねばならないこと、要するに自分を包んでくれていた愛を奪われた、その孤独の生活を嘆き悲しんでいるのです。」
この言葉の持つ深い意味、輝きと驚きを感じます。
なんて言葉でしょう! グサリと来る感じです。
自分のこれまでを反省せざるを得ません。
シルバー・バーチの霊訓には、本当に人生について考えさせられ、変えてゆかねばならない自分自身への気付きを与えてくれる珠玉の言葉が散りばめられています。だから、世界中で多くの人々の支持を得ているのでしょう。人生の指針として間違いのない言葉が、そこにはあります。
そのシルバー・バーチについて、下記、日本心霊科学協会のサイトを参照頂ければ、分かり易く書かれています。また、その他いろいろなサイトでも詳しく紹介されています。
http://www.shinrei.or.jp/?p=5503
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次回は、シルバー・バーチの霊訓より、「死」について、見ていきたいと思います。
願わくば、妻の霊に一歩、また一歩、近づけることを願って🌺