【審判の始まり】は、自分の過去が罰を受けるに値すると白状した時に始まります・・‼
人は、過去は終わったものとして、これからを考えるものです。大小様々な過去の出来事で、どんな心を使ってきたか、反省なり、懺悔なり、悔い改めなり、もうやり終えたと思っていることも多いことでしょう
また、現在と未来は、この過去の<業><カルマ>の蓄積で、寸分の狂いなく【公平公正】に自分自身に返って来ていることを知ると、過去への振り返り方も大きく変わってきます
これらについて、G・V・オーエンの『霊界通信』を読んでいて、「とても重要なこと」が書かれていましたので、その一文を下記に抜粋します
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霊界通信『ベールの彼方の生活』(一)「天界の低地」篇 五章 天使の支配 2 最後の審判 179~181ページ より抜粋
(太字・アンダーライン・色付けは私が入れています。適宜改行を加えています)
2 最後の審判 一九一三年十月二七日 月曜日
今夜もまた天界の生活を取りあげて、こちらの境涯で体験する神の愛と恵みについてもう少しお伝えできればと思います。私たちのホームは樹木のよく繁った丘の中腹に広がる空地に建っております。
私がお世話している患者──ほんとに患者なのです──は明かりの乏しい、言わば闇が魂に忍び込むような低地での苦しい体験の後にここへ連れて来られ、安らぎと静けさの中で介抱されております。
来た時は大なり小なり疲労し衰弱しておりますので、ここから向上して行けるようになるのは、余ほど体力を回復してからのことです。
あなたはここでの介抱の仕方を知りたいのではないかと思いますので申し上げましょう。これを煎じ詰めれば〝 愛 〟の一語に尽きましょう。それが私たちの指導原理なのです。
と言うことは、私たちは罪を裁かず、罰せず、ただ愛を持って導いてあげるということですから、その事実を知った患者の中にはとても有難く思う人がいます。ところが実はそう思うことが原因となって、却ってそこにいたたまれなくなるものなのです。
例えばこんな話があります。最近のことですが、患者の一人が庭を歩いている時に、私たち霊団の最高指導霊であられる女性天使を見かけました。
その人はつい目を反らして脇の道へ折れようとしました。怖いのではありません。畏れ多い気がしたのです。すると天使様の方から近づいてきて優しく声を掛けられました。話をしてみると意外に気楽に話せるものですから、それまで疑問に思っていたことを尋ねる気になりました。
「審判者はどこにおられるのでしょうか。そして最後の審判はいつ行われるのでしょうか。そのことを思うといつも身震いがするのです。私のような人間はさぞ酷(ひど)い罰を言いつけられるにきまっているからです。どうせなら早く知って覚悟を決めたいと思うのです。」
この問いに天使様はこうおっしゃいました。
「よくお聞きになられました。あなたの審判はあなたが審判を望まれた時に始まるのです。今のあなたのお言葉から察するに、もうそれは始まっております。ご自分の過去が罰を受けるに値すると白状されたからです。それが審判の第一歩なのです。
それから、審判者はどこに居るのかとお尋ねですが、それ、そこにおられます。あなたご自身ですよ。あなた自身が罰を与えるのです。これまでの生活を総点検して、自分の自由意志によってそれを行うのです。
一つ一つ勇気を持って懺悔するごとに向上して行きます。
ここにお出でになるまでのあの暗黒界での生活によって、あなたはすでに多くの罰を受けておられます。確かにあれは恐ろしいものでした。しかしもうそれも過去のものとなり、これからの辛抱にはあんな恐ろしさは伴いません。もう恐怖心とはおさらばなさらないといけません。ただし苦痛は伴うでしょう。
大変辛い思いをなさることと思います。ですがその苦痛の中にあっても神の導きを感じるようになり、正しい道を進めば進むほど一層それを強く感じるようになるでしょう。」
「でも報酬を与えたり罰したりする大審判者つまりキリスト神の玉座が見当たらないのはおかしいと思うのです。」
「なるほど、玉座ですか。それならいずれご覧になれる日が来るでしょう。でもまだまだです。審判というのはあなたがお考えになっているものとは大分ちがいます。でも怖がる必要はありません。
進歩するにつれて神の偉大な愛に気づき、より深く理解して行かれます。」
これは実はこちらへ来る人の多くを戸惑わせる問題のようです。悪いことをしているので、どうせ神のお叱りを受けて拷問に掛けられるものと思い込んでいるので、そんな気配がないことに却って戸惑いを感じるのです。
また、自分は立派なことをしてきたと思い込んでいる人が、置かれた環境の低さ── 時にはみじめなほど低い環境にとても落胆することがよくあります。
内心では一気にキリスト神の御前に召されて〝 よくぞやってくれた 〟とお褒めの言葉でも頂戴するものと思い込んでいたからです。
もう、それはそれは、こちらへ来てからは意外なことばかりです。喜ぶ人もおれば悲しむ人もいるわけです。
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<因果律>、<自業自得>、<蒔いたタネは自分が刈り取る>、なんと言おうと、それが【絶対不変の真理】なんです
そして、一つや二つではない、この数十年間、何十年とかけて積み上げてきた、蒔いた<種>の蓄積。発芽して実を結んだものもあるけれど、<良い種><光の種><愛の種>より、<悪い種><闇の種><欲の種>の方が多かったと気付く。この気付くことが如何に大切か 気付くことが向上進化に向けた第一歩の始まり
『あぁ・・! 過去の間違いに、どれだけ気付けたことでしょう・・・!!』
この『霊界通信』で仰る通り、過去の生活を総点検して、「懺悔」、「悔い改め」をするごとに向上出来ることでしょう。ただ、それが出来るのは「自分自身」であり、「自分自身」が始めない限り、誰も身代わりにはなれない、救い主は「自分自身」でした。
そんなシンプルで驚嘆すべき【絶対不変の真理】が全てに行き亘(わた)る、【完全な法則・摂理の世界】に私たちは生きています。そして、「利他愛の実践」にて「向上進化」し、【神・大霊】の偉大な愛への理解が深まってゆくのでした
<私>も<あなた>も<全て>が、【大霊の一部】、【神の分霊】です
<不滅です>、<永遠の存在です>、<無限の可能性を宿しています>、<光そのもの、完全無欠です>
やがて必ず、【自我】を超越し、【霊我】、【神我】を現してゆくことが出来ると信じます
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
守護神様、守護霊様、背後霊様、古の霊の皆様および亡き妻、私の本体・真我を通して、いつもお導き頂きありがとうございます🌺
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