死後処置
「嗚呼、亡くなってしまった・・・・」
悲しんでいる間にも、看護師さんからは、いろいろな指示がありました。
8月15日14時過ぎに亡くなった後、二人の看護師さんが、死後処置(点滴やカテーテルを抜いて、体を拭き、着替え等を行っていました)を終え、私たち家族は病室に呼ばれ、死後化粧を家族が見守る中で行って頂きました。
「頬は、もう少し明るい色で・・・・・等」家族の意向を反映して頂きました。
後で診療明細書を見て分かったのですが、キッチリと請求されていました。
★死後処置・・・保険外負担で16500円!
同じく、着替えに使った費用も
★ガーゼ寝巻・・保険外負担で1890円!
ちょっと高いんじゃない、、正直な感想です。
看護師さんからの指示は、死後処置を行っている間に、「葬儀会社」と「遺体の引き取り時間」を決めること、それから、「退院処理(窓口に行って、退院手続きと費用支払の話)をすることでした。
看護師さんは、表面的には、やさしい口調で、「まだ、時間はありますから、ご家族でよく相談してくださいね~! あちらの打ち合わせスペースを使ってもらってもいいですよ~!」こんな感じでしたが、こちらは、突然の死亡宣告、、葬儀会社の事前調査が出来ていなかったので、頭の中は、パニック状態になりました。
葬儀会社 選択
どこの葬儀会社にするか、、突然のことで、スマホで検索するしかありません。「葬儀会社 〇〇市」で検索すると一杯出てきました。
1、多すぎです!
「斎奉閣」、「ベルウィング」、「メモリアルホール〇〇」、「葬祭会館〇〇」、「小さなお葬式」、「イオンのお葬式」、、等々。
プラン、内容、金額も、葬儀会社毎に多種多様です。
「火葬式」、「一日葬」、「家族葬」、「お別れ葬」、「一般葬」等、葬儀会社による違いもあって、単純比較はとても難しいです、、、。
どこの葬儀会社にお願いしたらいいか、、悩んでいる時間がありません。刻々と時間が過ぎて行きます。与えられた時間は、1時間弱と意識していました。
私の住んでいる市では、公共の葬儀会社は無く、すべて一般の会社による運営です。恐らく、最初に電話した所に決まるかもしれません。
2、葬儀会社を決めました
生前、妻とは、お互いにこんな会話をしていました。
「私が亡くなったら、お葬式はいらないよ。お墓もいらないからね」「私の財産は、すべてあなたに遺すからね」、平成元年頃の話です。
どこの葬儀会社に電話するにしても、前提は次の三つにしました。
①家族が、一緒に付き添って、お別れ出来ること
②一般的な通夜、告別式はしないこと
③僧侶は呼ばず、無宗教で行いたいこと
数ある葬儀会社の中で、私がまず電話したのが、市内の道路沿い何か所にある「メモリアルホール〇〇」でした。
電話に出た女性の方が、三つの条件について
・「はい、大丈夫ですよ」、続けて
・「ご遺体の安置は、家でも会館でもどちらでも可能ですよ」
・「火葬は、死後24時間経たないといけません
ので、一番早くて明日15時半。次だと翌々日
の12時半になりますが、どうされますか?」
・「費用は、火葬式の約24万円がベースで、後はオプションになりますね」
・「病院へのお迎えは、今から1時間後ぐらいになます」等々、やり取りしながら相手のペースに乗せられて、他社比較出来ずこの電話で決めました。
結果、それで良かったのだと思います。いろんな会社を比較しても、あれやこれやで結論が中々出ていなかったと思います。
3、葬儀
病院から引き取った後、結構広い和室、20畳ぐらいでしょうか、そこに安置して家族は、傍で24時間付き添うことができました。納棺からお骨拾い、自宅の後飾り迄、スケジュール化されていて、内容としては、良かったと思います。
夜は、家族3人(私、長男、長女)が必ず、妻と一緒に過ごし、日中は、交代で用事を済ませてくる形となりました。寝具もセットされていて宿泊が出来たのも良かったと思います。翌日納棺・通夜、翌々日告別式・出棺・お骨拾いと進んで行きました。
対応の方は、葬祭の知識も豊富で助かりましたが、ただ、結果的に、費用はオプションで膨らみ、必要以上の物も入っていたように思いました。自宅での後飾り祭壇等は、段ボール組み立て式で良くできていると感心させられましたが、一方、必要のない文房具セット等も入っていました。
反省
葬儀会社を決める前に、見積書をもらうことと基本セットに含まれる内容明細を確認しておくことが必要だったと反省しています。
私のように時間的に余裕が無い場合もありますので、医師から余命宣告を受けたら、たとえそれが、数週間後、数か月後であっても、すぐに葬儀会社数社とコンタクトすることをお勧めします。
私がお世話になった葬儀会社も、「小さなお葬式」や、「イオンのお葬式」等の仲介会社からの紹介もあるそうです。ただ、内容は異なっているので、費用と内容明細を比べておくことが大切だと思います。
次回は、相続手続きについて書いて行きたいと思います。