亡き妻への想い
セイリング Sailing
妻が亡くなって、はや２か月半が過ぎました。
日々のいろいろな場面で妻のことを思い出します。
例えば、
洗濯をしている時、「洗濯物は裏返してね」「早く洗濯したいから着替えてね」「洗濯機、突然壊れるから、どうしよう。。最近脱水の時、調子悪いんだよね」
食事の準備をしている時、闘病生活で疲れている中なのに、ゆっくりゆっくり台所に立って、「今から、野菜サラダ準備するね」「私、このほっこりしたサツマイモ、好きなんだよね」、私が「お母さんの作る、お豆腐とワカメのお味噌汁、おいしいね」と言ったりしたこと等。
いろんなことを思い出し、自然と涙が滲んできます。
「もう少し早く、体調の変化に注意して、何らかの治療をしていたら、こんなに突然、亡くなることはなかったのでは無いだろうか？」「入院中、家に帰りたいと言っていた妻に、実現してあげれなかった！」「もっと、いたわってあげるべきだったのに、出来なかった！」「もう、二度と会えない！」
いろいろな後悔や、なんとも言えない寂寥感、悲しみが、湧いてきます。
世の中のほとんど全ての方々も、同じような経験をしているんだろうな、と思うと、「人が、生まれて来る目的は何だろう？」と考えてしまいます。世の中の何十億という人々が、生まれ、そして死んでいくのに、「死んだ人と交流する方法はないんだろうか？」と思ったりします。
太古の昔から、生と死は繰り返されてきて、その中で、人々が見つけたものは、何かしらの信仰なんだろうと感じ入ったりします。「死んだ人を呼び寄せることが出来る」とか、「死んだ人と話が出来る」などと聞くと、一縷の望みが湧いてきたりします。
妻の体が存在していた時のような会話は出来ないにしても、何か出来ることは無いのだろうか？ それが、昔からの、お仏壇であったり、お経であったり、礼拝であったりするのかなと思うけれど、もっと、自分自身で、「妻の存在」「亡くなった人の存在」を感じることは出来ないのだろうか？
そんな思いが日々湧いてきます。
ところで、私の場合、妻が亡くなってから、捜し物が見つかりやすくなった感じがあります。
例えば、最初、突然の日の夜、通夜、告別式で着る礼服や黒のネクタイ、数珠、どこにあるか、知りませんでしたが、各々、１階と２階の別の場所から見つけることが出来ました。
また、台所で使っていたハサミが、いくら捜しても見つからずあきらめていた時、捜し始めて３日目、外の散水栓のバケツの上に置いてあるのを見つけました。
また、マスクの箱が五つほど和室に置いていたはずなのに、いくら捜しても見つかりません。あきらめかけていた時、ふと２階の物置部屋に入ったら、すぐ横に置いてあるではありませんか！
他にも、そんな捜し物が見つかったケースがありますが、これは偶然なんかじゃない、、と思ってしまいます。
妻の死因、「癌性リンパ管症」、下のホームページに書いてある通りでした。余命宣告２～３週間が、実際は３日間という急変でした。
「死の兆候」「死の瞬間」「終末期の症状」など、本当に書いてある通りだと思いました。是非、癌で闘病されているご家族の方、ご本人が亡くなる前に読んでおいてほしいです。私ももっと早く知っていれば、、、、と思いました。
苦しまず、穏やかに死んでいく方が多いと、書かれていることに救われた気持ちが持てました。
まとめに書かれていた下記の言葉が印象に残ります。
「死の瞬間というのは突然訪れるものではなく、一日ぐらいかけてゆっくり訪れます。その間、意識はありません。何も感じることなく死ぬことになります。」
ただ、最後の最後、穏やかに亡くなったとしても、余りにも突然のことで、妻が話したかったこと、妻と話しきれなかったこと、等を話したい。その思いは拭うことが出来ません。
今、妻は肉体が消滅した存在として、
どこに行ったの？
どこに居るの？
このことについて、考えていきたいと思っています。
亡き妻と一緒に、車で聴いた曲の内、最近、
下記の曲を聴くと、目頭がジーンとあつくなりました。
調べたら、ロッド・スチュワートのカバーで世界的にヒットした、『Sailing』（セイリング）という曲でした。
原曲の作詞・作曲者であるサザーランドは、「実際には、この歌は恋愛や船旅とは何も関係がない。これは生涯を通して自由と神の成就へと至る人類の精神的な（霊的な）放浪の話なんだ。」と言っています。今の心境にあってるなぁと思いました。
是非、一度、下記リンク先のYouTube、
Rod Stewart - Sailing (Official Video)でお聞き下さい。
もし、この曲以外のお薦めを是非、コメントで教えて下さい。
